ブルックナーについて思うこと
皆さん、リアンというオーケストラをご存じだろうか。
リアンフィルハーモニックオーケストラ(通称リアン)とは、
・その年の大学4年生の卒業記念演奏会
・運営も毎年その時の4年生
・一発の企画オケ
・2012年から開催
・首都圏の様々な大学から参加
というなかなか珍しい形態の楽団なのだが、先日リアン2020が終了し、2021が動き始め
ついにメイン曲が決まった、という。
(メイン曲というのは文字通りその演奏会のメインディッシュになる曲である。)
通称、ブル4である。
きいたことないよ、という諸氏はぜひこの機会に頼む(Amazon musicにもあるぞ)
- アーティスト:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 発売日: 2017/04/26
- メディア: CD
わたしはブルックナーの曲が大好きで(きっといつかこれについて書く日が来ると思う)、
これに乗るチャンスがあると思うと、めちゃくちゃうれしかった。
ブルックナーは学生のオーケストラで演奏される機会が少ない(と思う)。
というのも、ブルックナーの曲は
大変精神性が高く(要するにキマる)難解だし、
長いし、
長いわりに編成がちっさい。
じゃあマーラーやろうよ、と誰かが言う。
よって、乗り番が必要な学生オーケストラでは上演されることが少ない。
しかし私はむしろ、若い大学生によるブルックナーがきいてみたい(というかやりたい)
・・・と思っていたのだが。
Twitterをみるとブル4というのは非常に評価が分かれるようで、とくにファゴット奏者と打楽器奏者には不評なようだ。
打楽器出番少ないしね、ファゴットは基礎練習みたいな譜面らしい。
2点ある。
ひとつめ、
ブルックナー、disってもいいと思われてないか?
先述したようにブルックナーの曲はトベる(精神的に)。
そのため非常に趣味が分かれるといえる。これは間違いないと思う。
ただ、ブルックナー”だから”嫌とは言ってほしくない。
君たちはチャイコフスキーなりマーラーなりがやりたいんだろ?と何度思ったことか
ふたつめ、
基礎練習みたいな譜面…?
これはトロンボーンを吹く者としてはちょっと放っておけん。
たしかにブルックナーは金管がめちゃくちゃおいしい。
しかし、ベートーヴェン先生やブラームス先生の曲を考えてみてほしい、ハイトーン体育祭またはコラール修行、そうでなければ虚無である。
君たちは普段恵まれているじゃあないか。タチェットもないしね。
突然ちょっと不幸になったからって騒がれても…ねえ?(暗黒微笑)
などと被害者じみた感想を抱いてしまった。
わたしが見ただけでそれなりの反応があったので、実際にかなり反響があるのかもしれない。
好きな曲がそこそこけなされていて悲しくなったが故の記事でした。
とはいえ、たしかにこういう企画オーケストラで団員をこれから集めようというのにこの曲にしたのは、わたしからしてもなかなか勇気のいることだと思う。
今後も動向を追っていきたい。
では